北アルプスの表銀座は、いつか歩いてみたいと思っていた憧れの縦走路でした。
中房温泉から燕岳へ登り、大天井岳、西岳を越えて、少しずつ槍ヶ岳へ近づいていく道。
地図で見るだけでも胸が高鳴るような稜線ですが、実際に歩いてみると、そこには美しい景色だけではなく、雨や風、停滞、そして思うように進めない時間もありました。
それでも、合戦小屋で食べたスイカの甘さ、燕岳の白い岩肌、雷鳥の親子との出会い、雲の切れ間に見えた山並みは、今でも静かに心に残っています。
今回は、テント泊で歩いた夏の表銀座縦走の記録です。
槍ヶ岳の山頂までは届かなかったけれど、山の大きさと、自分の小ささを感じた、忘れられない山旅になりました。
穂高駅から始まる、表銀座の山旅
穂高駅に降り立つと、空は明るく、これから山へ向かう時間がゆっくりと始まっていくようでした。
駅前の町並みをあとにして、中房温泉へ向かう道のりへ。
まだ稜線は遠く、槍ヶ岳の姿も見えません。
それでも、これから歩く表銀座の先に、あの鋭い槍の穂先が待っているのだと思うと、胸の奥が静かに高鳴りました。
街から山へ、そして少しずつ北アルプスの奥へ。
ここから、槍ヶ岳へ続く表銀座の山旅が始まります。
穂高駅から、中房温泉へ

10:40 松本から大糸線で穂高駅に到着しました。
立派な駅です。

駅前もきれいに整備されています。
ここから中房温泉行のバスに乗ります。
中房温泉で迎えた、表銀座の朝

12:20 中房温泉に到着しました。

本日は登らずテント泊します。
ここの特徴として温泉地であるため地熱があります。
この時期だとテント内が熱くて大変です。
寒い季節はぽかぽかで快適かもしれません。

こちらは宿泊施設ですね。
合戦尾根を登り、合戦小屋へ

5:00 中房温泉を出発し、燕岳山頂に向かいます。

5:55 第一ベンチ到着です。

6:20 第二ベンチ到着です。

7:00 第三ベンチ到着です。
合戦尾根は北アルプス三大急登の一つと言われますが、結構このベンチに救われます。

同じような山道が延々と続きます。

7:40 富士見ベンチ到着です。

富士山は残念ながら見えませんでした。

8:00 合戦小屋まであと10分。ようやくです。

あれが表銀座でしょうか。
合戦小屋で味わう、山の上のスイカ

8:10 合戦小屋に到着しました。ピッタリ10分で到着です。さすがです。

まずは合戦小屋名物スイカです。これを食べなければ始まりません。
山で食べるスイカは想像を絶するおいしさです。
塩をかけると倍増です。

ついでに豚汁も食べました。
後で知ったのですが、うどんも名物のようです。うどんにすべきでしたね。


スイカを食べない人はいないのでは?と思わせるほど皆食べてゆきます。
8:30 合戦小屋を出発します。

合戦小屋を出発して10分くらい登ると槍ヶ岳がちょこっと顔を出しました。

8:40 更に登るとかなりしっかり見えてきました。



かなり登ってきました。

燕山荘まで1.3kmです。
あと一息ですね。

燕山荘が少し見えてきました。
が、見えてから結構長いです。


あと少し。
燕山荘から見渡す、北アルプスの山々

9:55 燕山荘に到着しました。

鷲羽岳、水晶岳などの裏銀座ががっつり見えます。

この時間だとテントの場所も十分確保できます。

続々と登山者が増えてゆきます。

燕山荘の人気は常にトップクラスですが、食べ物だけでなく、飲み物も充実しています。「メガ」サイズのビールは山小屋では初めて見ました。


登山者の多さからも人気の高さが伺えますね。

天気はだんだん下り坂のようです。

燕山荘は帝国ホテルのオーナーが設計したとあって立派です。

雷鳥の親子に出会った夕暮れ

テント場もだいぶ混んできましたね。


天候がちょっと心配です。

燕岳の右側は餓鬼岳あたりでしょうか。

みんな一斉にカメラを構えました。有名人でもいるのでしょうか?

カメラの先にいたのはこちら、雷鳥ですね。しかも親子です。あまり人間に警戒心がないのでヒョコヒョコ人前に出てきます。山の人気者です。

白い花崗岩の道を歩いて、燕岳へ

13:30 遅くなりましたが、これから燕岳山頂に向かいます。

山頂付近は白い砂浜のような花崗岩です。
甲斐駒ヶ岳と同じですね。



14:00 あっという間に燕岳山頂です。


燕山荘方面です。こうして見るとやはり近いですね。




有名な「イルカ」です。ホシガラス?がとまっています。

高山植物の女王「コマクサ」です。

テント場に戻ってきました。


雲が多くなってきました。やはり下り坂のようです。


槍ヶ岳。まだまだ遠いですが、肉眼でもしっかり見えます。



17:00 夕食にします。テントで食べる料理は格別ですね。


小屋とテント場の間をうろうろ散歩しています。


すっかり暗くなってきました。


表銀座初日の登山はこれで終了です。
霧の稜線をたどり、大天荘へ

5:50 悪天候のため7月23日は燕山荘に停滞しました。
本日も回復していないのですが、ひとまず大天井を目指します。

視界も悪く登山者もいません。

6:40 大天井岳まで3.5kmの地点です。

こまくさです。



もう少しで大天荘のはずです。
大天荘

大天荘に到着しましたが、暴風雨の中でのテント張りが難航したため写真が撮れていません。
よううやく落ち着いたときに雷鳥に出会いました。
雨の大天井岳と、静かなテント場

本日も悪天候のため大天荘に停滞します。

若干回復したので大天井岳の山頂に登ってみました。山頂までは10分ほどです。

12:30 大天岳山頂です。

本来ここからは槍ヶ岳がガッツリ見えるはずですが、残念ながら見えません。



大天井岳山頂からの大天荘です。

大天荘に戻ってきました。
少しだけ光が差した朝、西岳へ

5:00 少し太陽が出てきました。本日は西岳を目指します。


大天荘を後にします。

ここからしばらく2549mくらいまで下ります。


大天井ヒュッテが見えてきました。

雨はやみましたが、すっきりしませんね。

大天井ヒュッテから、ヒュッテ西岳へ

6:15 大天井ヒュッテに到着しました。

大天井ヒュッテを通過すると「ビックリ平」という分枝がありました。
天気が今一のせいもあり、どこがビックリなのか分かりません。
ヒュッテ西岳まではまだまだです。

傾斜はなだらかです。

このあたりも本来であれば裏銀座がしっかり見えるんでしょうね。


通ってきた道を振り返ります。
天気が良ければとてもよいコースです。


8:00 ほぼ赤岩岳山頂です。
(赤岳岩山頂は気づきませんでした。標識が倒れている噂もあります)
ヒュッテ西岳まで1.3km。もう少しです。

少し傾斜が出てきました。


見えそうで見えない槍ヶ岳
9:10 ヒュッテ西岳に到着しました。
小屋は過ぎていて、テント場へ向かう途中で振り返って撮影しています。
右側に道が見えますが、あの道から小屋に到着しました。

テントを設営しました。第一号です。

槍ヶ岳の方角ですが、相変わらず見えません。
真ん前にいるはずなのですが。。


だいぶテント場がうまってきました。
どこかの山岳部のようですね。

一時的に青空も見えましたが、すぐに雲に覆われます。


本日の登山は終了です。
明日は槍ヶ岳山頂を目指しますが、やはり天気は悪そうです。
悪天候の東鎌尾根、ババ平へ下る

5:30 本日も悪天候ですが、ひとまず槍ヶ岳へ向かいます。

槍ヶ岳を見つめた、ほろ苦い表銀座

9:00 突然、ババ平です。
東鎌尾根経由で槍ヶ岳山頂へ向かう予定でしたが、水俣乗越付近で土砂降りとなり、水俣乗越地点でやむなく下山することとしました。(下山した途端青空広がってます。。)
槍沢と合流するかたちで、ババ平まで到着しています。
今回の表銀座縦走はホロ苦デビューとなりましたが、まさに槍を見るための縦走路だということが分かりました。
近くで見れなかった分再挑戦したい気持ちが高まった山旅でした。
これから上高地へ向かいます。
表銀座
場所
| 燕岳 | 長野県安曇野市穂高牧 |
| 大天井岳 | 長野県松本市安曇 |
| 西岳 | 長野県松本市安曇 |
| 槍ヶ岳 | 長野県大町市平 |
近隣の山
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周辺の山小屋(半径5km以内)
| 山小屋(五十音順) | 営業状況・予約 | 2食付き | 素泊まり |
|---|---|---|---|
| 有明荘 | 営業中 2026年4月24日 (金) 〜 11月3日 (火) 予約 | 16,000円 | -円 |
| 燕山荘 | 営業中 2026年4月25日 (土) 〜 11月22日 (日) 営業予定 年末年始営業:2026年12月24日 (木) 〜 2027年1月3日 (日) 予約 | 16,000円 | 11,000円 |
| 大天井ヒュッテ | 営業予定 2026年7月11日 (土) 〜 10月11日 (日) 予約 | 16,000円 | 11,200円 |
| 合戦小屋 | 冬季休業 現在営業していません | - | - |
| 大天荘 | 営業予定 2026年6月13日 (土) 〜 11月3日 (火) 予約 | 16,000円 | 11,000円 |
| 中房温泉 | 営業中 2026年4月25日 (土) 〜 11月23日 (月) 予約 | 15,000円 | 10,050円 |
| 湯俣温泉晴嵐荘 | 営業予定 2026年7月17日 (金) 〜 10月18日 (日) 予約 | 15,000円 | 10,000円 |
| 湯俣山荘 | 営業予定 特別営業:2026年6月12日 (金) 〜 6月14日 (日) 営業予定 2026年7月18日 (土) 〜 11月7日 (土) 予約 | 14,200円 | 8,200円 |
- 宿泊/テント場料金は?
- 温泉/風呂はある?
- 注意事項は?
などの詳細な情報は以下に記載しています。
コース
中房温泉から西岳山頂へ
2日目(2017.7.22)
中房温泉→燕岳
4日目(2017.7.24)
燕山荘→大天井岳
| 出発 5:50 | 燕山荘 大天井岳に向け出発 |
| 到着 10:00 | 大天荘 小屋情報 |
5日目(2017.7.25)
大天荘→大天岳山頂
| 出発 12:20 | 大天荘 悪天候のため停滞 |
| 到着 12:30 | 大天岳山頂 |
※3日目(2017.7.23)は悪天候のため燕山荘停滞
6日目(2017.7.26)
大天荘→ヒュッテ西岳
| 出発 5:00 | 大天荘 ヒュッテ西岳に向け出発 |
| 6:15 | 大天井ヒュッテ |
| 6:40 | ビックリ平 |
| 8:00 | 赤岩岳山頂 |
| 到着 9:10 | ヒュッテ西岳 |
7日目(2017.7.27)
ヒュッテ西岳→槍沢キャップ地(ババ平)
| 出発 5:30 | ヒュッテ西岳 槍ヶ岳山頂に向け出発 |
| 6:30 | 水俣乗越 |
| 到着 9:00 | 槍沢キャップ地(ババ平) |
特徴
- 合戦尾根は北アルプス三大急登の一つであり、厳しい。
- 合戦尾根のスイカが有名。
- 中房温泉のテント場は地熱がある。
- 燕山荘のテント場は早めに行かないと場所が確保できない。(40張)
アクセス
持ち物
今回使用した持ち物は以下です。




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