丹沢表尾根縦走の登山記録を紹介します。このコースは秦野市街から湘南の海までを一望でき、自然の美しさを存分に感じることができます。歩行距離が長く、起伏に富んだこの道は、途中の鎖場も含めてハイキングの楽しみを倍増させます。多くの登山者はヤビツ峠からスタートし、塔ノ岳を経て大倉に下りますが、逆ルートも同じく魅力的です。
途中、二ノ塔や三ノ塔からの素晴らしい眺望は必見。特に三ノ塔からの眺めは表尾根でも有数の美しさで、時には富士山も望めます。塔ノ岳からの景色も圧巻で、富士山や西丹沢の景色が広がります。夜景を楽しむなら、尊仏山荘での一泊がおすすめ。塔ノ岳の夜景は、都会の喧騒を忘れさせてくれる絶景です。
帰りは大倉尾根を下りますが、一部急な下り坂もあるので注意が必要。この道中は自然の豊かさと、自己の挑戦を感じられる特別な時間となるでしょう。表尾根縦走は、ただのハイキングではなく、自然の驚異と自己発見の旅です。皆さんもこの素晴らしい経験をぜひ体験してみてください!
表尾根について
場所
神奈川県北西部
標高
塔ノ岳 | 1,491m |
新大日 | 1,340m |
花立山荘 | 1,300m |
三ノ塔 | 1,205m |
ニノ塔 | 1,140m |
堀山の家 | 950m |
大倉バス停 | 290m |
特徴
- 首都圏からのアクセスが非常によい。
- 一年を通して登山者が絶えない。
- 標高が低いため、気温が高く夏は登山に不向き。
アクセス
日程とコースタイム
2015.07.11
ヤビツ峠から塔ノ岳山頂へ
コースタイム | 場所 |
---|---|
出発 8:20 | ヤビツ峠 AM8:20ヤビツ峠出発 |
8:50 | 登山口 |
9:45 | ニノ塔 |
10:00 | 三ノ塔 |
10:30 | 鳥尾山荘 |
11:20 | 政次郎ノ頭 |
11:45 | 新大日 |
12:00 | 木ノ又小屋 |
12:25 | 塔ノ岳山頂 14:10下山 |
14:20 | 花立山荘 |
14:45 | 堀山の家 |
到着 15:40 | 大蔵バス停 Total時間:約7時間20分 歩行距離:約13.7km |
気象情報
日時 | 天気(ヤビツ峠) | 天気(塔ノ岳山頂) | 気温(ヤビツ峠) | 気温(塔ノ岳山頂) |
---|---|---|---|---|
7.11 | 晴れ | 晴れ時々曇り | 31度 | 30度 |
持ち物
今回使用した持ち物は以下です。
山行記録
秦野駅
7:20 秦野駅に到着しました。ヤビツ峠行のバスに乗るためのすごい人の列です。
ヤビツ峠
8:20 ヤビツ峠に到着すると、自然の中にひっそりと佇む木製の看板が、これからの登山への期待を掻き立てます。看板の文字が示す通り、この場所からが本格的な登山のスタート地点。周囲の木々が風にそよぎ、心地よい音楽のように耳に届きます。
大山へも登れるんですね。「表尾根」へ向かいます。
登山口はここから20分ほど先のようです。
登山口
8:50 表尾根ルートへの入り口に立ち、冒険が始まる瞬間です。手前には情報を伝える看板が並び、山の歴史や生態系、そして何よりも安全に登山を楽しむためのガイダンスが示されています。新緑が目を引き、木漏れ日が足元を照らしていますね。この先にどんな景色が待っているのか、わくわくします。
ニノ塔まではこんな感じの傾斜が続きます。
ニノ塔
9:45 ニノ塔に到着しました。
少し休憩してから三ノ塔へ向かいます。
三ノ塔
10:00 三ノ塔の頂に足を踏み入れた瞬間、開放感あふれる空間が広がっています。周囲は雲がちらつく青空と、山々の緑が織り成すパノラマビューで、登山者たちの心を奪います。ここに建つ小屋は、まるで山の守り神のように佇み、休息を求める人々に安らぎを提供しています。足を止めて深呼吸をすれば、達成感と共に新鮮な空気が胸を満たすでしょう。
※2018年にはトイレが設置されるようです。
塔ノ岳へと続く道標の前で、次なる目的地への距離を確認します。やまびこが運ぶように、木々の間を抜ける風が軽やかな音を奏でています。雲が低く垂れ込める空の下、4.0kmの先には目指す塔ノ岳の頂がある。ここから再び足を進めるとき、自然との対話を深めながら、山岳の息吹を肌で感じることができるでしょう。
三ノ塔を後にします。
山腹をたどる小道に沿って、鳥尾山荘がぽつんと佇む姿が見えてきました。雲間からのぞくその景色は、まるで水彩画の一部のよう。山荘は旅の疲れを癒やすオアシスであり、多くの登山者が一時の休息を楽しむ場所です。周囲は霧に包まれ、神秘的な雰囲気が漂っていますね。ここから見る山々の連なりは、自然の雄大さを改めて感じさせてくれます。
これからしばらく下りが続きます。
烏尾山荘
10:30 烏尾山荘に到着し、山小屋の温もりが訪れる人々を迎えます。シンプルながらも山の中で見つけた小さな避難所は、登山者にとってまさに心の拠り所。荘厳な自然に囲まれ、時を忘れる静けさがそこにはあります。壁に刻まれた文字が物語る数々の足跡と、門をくぐるたびに感じる安堵感。山頂への道中、ここで過ごすひとときは体力を回復し、次の旅路への活力を与えてくれるでしょう。
鳥尾山荘を過ぎると鎖場が増えてきました。
これからは登り返しですね。
登り降りが激しいです。
このように急な鎖場もあります。
ここは今回のコースの中で唯一恐怖感がありました。
政次郎ノ頭
11:20 政次郎ノ頭に立つと、塔ノ岳までの残り距離がはっきりと示されています。まだ1.9kmの道のりは、心強い挑戦の象徴ですね。ここからは登山道が本格的になり、一歩一歩が登頂への確かな進歩を意味します。途中の息苦しさも、山頂からの壮大な眺めを想像すれば、きっと力に変わるでしょう。風が葉を揺らし、小鳥の声が励ましを送ってくれる中、延々と続く登りに挑むのは、まさに登山の醍醐味です。
新大日
11:45 新大日茶屋に到着しました。閉鎖中ですね。
新大日山頂。
木ノ又小屋
12:00 木ノ又小屋に到着しました。こちらで少し休憩です。
こちらは軽食、トイレがあります。
目指す塔ノ岳の山頂にある尊仏山荘の屋根が、遠くの緑の波間にひっそりと顔を出しています。この光景を目にすると、登頂への期待感がぐんと高まります。道は続き、自然の美しさに囲まれながら、あと一息の距離を歩むことになります。山の息吹を感じながら、最後の力を振り絞って、ゴールへと向かうのです。青い空、緑豊かな山々、そして時折現れる霧が、最終アプローチの美しい伴走者です。達成感はもうすぐそこ。
山頂に近いせいか傾斜が厳しくバテバテです。
あの一番上に見えているのは尊仏山荘の屋根と思われます。いよいよです。
塔ノ岳山頂
12:25 塔ノ岳の頂上に足を踏み入れると、そこは多くの登山者で賑わい、達成感と活気に満ち溢れています。長い道のりを経て、同じ目的を持った仲間たちが一息つき、山の景色を共に楽しんでいます。山頂で交わされる会話には、それぞれの旅の物語が含まれており、新たな出会いが芽生える場所でもあります。ここに立つと、登山の疲れを忘れさせるような、大自然の壮大さが心に深く刻まれるでしょう。息をのむ美しさの中、これまでの努力が報われる瞬間です。
300m下に水場があるようです。
つめたくて美味しい水でした。
山頂気温は30度。
丹沢の夏は暑いです。
14:10 結構ガスってきました。
塔ノ岳からは富士山がよく見えるはずですが、富士山方面はガスで視界不良でした。
少し休憩してから下山します。
下山
10分で花立山荘着です。
14:45 堀山の家到着です。
下りはあっという間ですね。
16:20 渋沢駅にたどり着き、一日の登山の締めくくりとなりました。表尾根からの下山も無事に終え、大倉バス停からの道のりを辿りながら、今日一日の冒険を思い返す時間となるでしょう。駅に着くと、都会の喧騒が静かに迎えてくれます。登山を終えた充実感と、自然から離れる寂しさが混ざり合い、次なる登山への意欲をかき立てられるはずです。青い看板の下で、ふと足を止め、今日の経験を胸に刻みましょう。そして、また新たな山への旅を夢見て。
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