八ヶ岳の麓には多くの自然の宝が隠されていますが、中でも本沢温泉は特別な魅力を持つ場所です。この山小屋は、標高2,150mという日本最高所に位置し、硫黄岳を望む絶景の中での温泉体験を約束します。北アルプスの鑓温泉と並ぶ日本有数の高所温泉として、訪れる人々を魅了してやみません。
四季折々の美しさに囲まれ、特に秋の紅葉は息を呑むほど。その中でも、「雲上の湯」と「苔桃の湯」の2つの異なる泉質を持つ天然温泉は、山仲間や湯好きから絶大な支持を受けています。また、本館からわずか5分の距離には「日本最高所の野天風呂」があり、開放的な雲上の湯で心からのリラクゼーションを楽しむことができます。
アクセスに関しては、稲子湯からのハイキングで到着するこの山小屋は、木造の建築が持つ古き良き温泉宿の趣と、周囲の自然が見事に調和しています。夜になるとランプの灯る浴室から、原生林の美しい風景が広がり、一日の疲れを癒す静寂な雰囲気が楽しめます。
特筆すべきは、この山小屋が通年営業している点です。四季を通じて八ヶ岳の美しさを楽しむことができ、天狗岳や硫黄岳への登山基地としても利用されています。ここは、八ヶ岳の魅力を最大限に感じられる場所と言えるでしょう。
2024年夏季基本情報(営業期間、宿泊料金、予約サイトなど)
2024年の情報を掲載しており、営業スケジュール、予約サイト、宿泊料金、テント場の有無、標高、連絡先、山小屋の住所、地図などの情報が含まれています。この記事は最新情報を提供するよう努力していますが、内容が変更されることも考えられます。山に行く前には、必ず山小屋の公式ウェブサイトで最新の情報を確認することを強く推奨します。
施設名 | 読み方 | 予約開始 | 営業状況 | 営業開始 | 営業終了 | 1泊2食/円 | 1泊素泊まり/円 | テント泊/円/1人 | 収容人数 | 個室 | 乾燥室 | 更衣室 | 自炊室 | お風呂 | 電波 | 電話番号1 | 電話番号2 | テント場 | 幕営数(最大) | テント場予約 | 水場 | 外トイレ | 標高/m | 山域 | 公式URL | 備考 |
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本沢温泉 | ほんさわおんせん / honsawaonsen | 予約 | 通年営業 | 24/1/1(月) | 24/12/31(火) | 12,000 | 9,000 | 1,000 | 150 | あり | あり | なし | あり | あり(温泉) | 確認中 | 090-3140-7312(直通) | 090-5446-1205(事務所) | あり | 30 | 不要 | 確認中 | 確認中 | 2,100 | 北八ヶ岳 | https://www.yatsu-honzawaonsen.com | - |
- 山小屋の宿泊は原則要予約です。
- 個室のある山小屋の場合、個室料金が別途必要になる場合があります。
- 宿泊プランが複数あるケースでは、低価格の料金プランの金額を記載しています。
※繁忙日は高くなる場合があるので、ご注意ください。 - 詳細は公式URLをご確認ください。
- 山小屋の一覧はこちらです。
- 温泉は日本最高所野天風呂「雲上の湯」と内湯「こけももの湯」。
- 飲料水は夏季は無料提供、冬場は有料となります。
登れる主な山・日本百名山情報・山の標高
この山小屋(テント場)の周辺には、以下の素晴らしい山々があります。これらの山を訪れる際には、ぜひこの山小屋(テント場)を活用しましょう。利便性と快適さを兼ね備え、山へのアクセスが格段に便利になるため、登山体験がより充実したものになること間違いなしです。
山名 | 百名山 | 標高/m | 順位 |
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赤岳 | 日本百名山 山梨百名山 | 2,899 | 33 |
横岳 | 2,830 | 52 | |
阿弥陀岳 | 2,805 | 62 | |
硫黄岳 | 2,760 | 77 | |
天狗岳 | 2,646 | 109 | |
根石岳 | 2,603 | 127 |
利用される主な登山口(トイレ、水場、バス停有無など)
利用される主な登山口を以下に紹介します。登山の旅は、まず足を踏み入れるその一歩から始まります。これらの登山口は、美しい景色、多様なルート、そして自然との一体感を提供してくれる特別な場所となるでしょう。
※ 登山口をクリックするとアクセス方法が分かります。
登山口 | トイレ | 水場 | バス停 | 標高/m |
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本沢温泉入口 | なし | あり | なし | 1,555 |
アクセス(鉄道・バス)
山小屋、登山口へのアクセス方法をご紹介します。現時点では、主に関東地域からのアクセスが主要となります。鉄道とバスを利用する場合、季節や時間帯によって所要時間に変動があるので、事前にチェックが必要です。鉄道を使う場合、特定の駅を起点に、山小屋や登山道の最寄りの駅へのルートが一般的です。電車のタイムテーブルを参考にして、適切な時間に出発しましょう。一方、バスを利用する際は冬季に注意が必要です。寒さや積雪のため、バスの運行が中断されることがあります。冬の訪問を予定している方は、バスのスケジュール確認や代替交通手段の検討が重要です。安全な訪問のため、事前の情報収集と計画をしっかりと行いましょう。
※ 鉄道の運行日と時刻は公式サイトなどで必ず確認してください。紹介されている情報は一例に過ぎません。
JR新宿から本沢温泉入口へ | |
出発 | 新宿 |
約120分 | JR特急あずさ 松本行 時刻表(2024/05/21) |
鉄道乗換 | 小淵沢 |
約60分 | JR小海線 小諸行 時刻表 |
タクシー乗換 | 松原湖 |
約25分 | タクシー |
到着 | 本沢温泉入口 |
JR新宿駅からJR小淵沢駅まで「特急あずさ」を利用し、JR小海線に乗換ます。「本沢温泉入口」から各山小屋までは徒歩となります。 ※ バス(松原湖線)を利用し、「稲子登山口」から「本沢温泉入口」へ行く方法もあります。 登山レポ(清里→本沢温泉) |
周辺の山小屋情報(2024年版)
周辺に点在する山小屋の情報です。これらの山小屋は、登山の疲れを癒やし、次の日の挑戦に備える場所として、登山家にとって欠かせない存在です。ここでは、それぞれの山小屋が持つ独自の魅力や、提供されるサービス、そして宿泊の詳細について情報を共有します。
山小屋(五十音順) | 予約開始 | 営業状況 | 営業開始 | 営業終了 | 1泊2食/円 | 1泊素泊まり/円 |
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赤岳鉱泉 | 予約 | 通年営業 | 24/1/1(月) | 24/12/31(火) | 13,000 | 10,000 |
赤岳頂上山荘 | 予約 | 冬季休業 | 24/7/6(土) | 24/10/ | 12,000 | 9,000 |
赤岳天望荘 | 予約 | 営業中 | 24/4/23(火) | 24/11/ | 13,000 | 10,500 |
硫黄岳山荘 | 予約 | 冬季休業 | 24/5/25(土) | 24/11/9(土) | 14,000 | 11,000 |
オーレン小屋 | 予約 | 営業中 | 24/4/27(土) | 24/11/3(日) | 13,000 | 9,500 |
行者小屋 | 予約 | 冬季休業 | 24/6/1(土) | 24/11/3(日) | 13,000 | 10,000 |
夏沢鉱泉 | 予約 | 通年営業 | 24/1/1(月) | 24/12/31(火) | 14,000 | 11,000 |
ヒュッテ夏沢 | 予約 | 冬季休業 | - | - | - | - |
山びこ荘 | 予約 | 冬季休業 | 24/8/ | 24/9/ | 8,000 | 5,000 |
根石岳山荘 | 予約 | 営業中 | 24/4/27(土) | 24/11/23(土) | 14,000 | 11,000 |
周辺ギャラリー
山小屋の周辺には魅力的なスポットがたくさん広がっており、これらを写真と共に紹介します。山小屋周辺において、訪れる価値のある場所や活動を紹介し、山岳体験を提供できればと考えます。山小屋からの景観、周辺の山々、キャンプ場、近くを流れる沢や池、美味しい食事など、山の魅力を満喫するための情報を掲載しています。
風を切って駆ける鳥の声と、木々の間を漂う硫黄の香りが混じり合う、ここはまさに自然の中の隠れ家。野天風呂へと誘う道標がそこにぽつんと立っていて、湯あみを求める旅人に優しい案内をしています。その先には、身体だけでなく心まで温めてくれる癒しの空間が広がっていることでしょう。登山の疲れを癒す最高のご褒美が、そこにはあるんです。ちょっと一息、自然の中でのんびりと温泉を楽しんだ後は、また新たな気持ちで山道を歩き出すのもいいですね。
夏沢峠から本沢温泉へと続く山道は、霧に包まれた幻想的なトンネルを作り出しています。足元には小石や苔むした岩が点在し、どこまでも続く緑の絨毯が道を優しく包んでいる。この山道を歩けば、木々のささやきが耳に心地よく響き、時折見える霧の切れ間からは、山々の壮大さが垣間見えます。歩むごとに自然の深い息吹を体全体で感じることができるでしょう。そしてその先に、温かな温泉が旅の疲れを癒してくれる待ち遠しい安らぎの場所があるのです。
本沢温泉への入口に立つ様々な掲示板が、登山の始まりと終わりを告げています。湿った空気と緑の中に紛れた古びた看板は、ここがただの道端ではなく、多くの旅と物語の交差点であることを物語っています。道端に生い茂る植物の緑が、自然の息吹を感じさせ、登山者にはこの場所が一息ついて次の行動を考える場にもなっているでしょう。始める者には期待を、下山する者には安堵と振り返りを、この小さなスペースは静かに提供しています。
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