八ヶ岳の雪に覆われた斜面を単独で踏破する旅。稲子湯旅館から始まり、みどり池、しらびそ小屋を経て、冬の自然の美しさと厳しさが同居する夏沢峠へ。一人テント泊で迎える氷点下の夜は、登山者としての精神と自然との一体感を深める絶好の機会。目標の登頂は叶わなかったものの、下山中の新たな出会いや、自然の中での貴重な体験は、山の魅力をより深く教えてくれます。この冒険は、都会の喧騒を離れ、山の静けさと壮大さに触れる特別な時間を提供してくれることでしょう。
八ヶ岳
場所
長野県諏訪郡富士見町立沢
標高・百名山・高さランキング
山名 | 百名山 | 標高/m | 順位 |
---|---|---|---|
硫黄岳 | 2,760 | 77 |
周辺の山小屋
山小屋(五十音順) | 予約サイト(開始日) | 営業状況 | 営業開始 | 営業終了 | 1泊2食/円 | 1泊素泊まり/円 |
---|---|---|---|---|---|---|
稲子湯旅館 | 予約 | 通年営業 | 24/1/1(月) | 24/12/31(火) | 9,870 | 5,000 |
オーレン小屋 | 予約 | 営業中 | 24/4/27(土) | 24年11月上旬 | 13,000 | 9,500 |
しらびそ小屋 | 予約 | 通年営業 | 24/1/1(月) | 24/12/31(火) | 10,500 | 7,000 |
夏沢鉱泉 | 予約 | 通年営業 | 24/1/1(月) | 24/12/31(火) | 14,000 | 11,000 |
本沢温泉 | 予約 | 通年営業 | 24/1/1(月) | 24/12/31(火) | 12,000 | 9,000 |
- 宿泊/テント場料金は?
- 温泉/風呂はある?
- 注意事項は?
などの詳細な情報は以下に記載しています。
コース
稲子湯からオーレン小屋へ
1日目(2017.11.24)
稲子湯→オーレン小屋
2日目(2017.11.25)
オーレン小屋→桜平
出発 9:00 | オーレン小屋 AM9:00オーレン小屋から下山 |
9:40 | 夏沢鉱泉 小屋情報 |
到着 10:10 | 桜平 Total時間:約1.2時間 歩行距離:約3.4km |
特徴
アクセス
気象情報
天気 | 天気 | 気温 | 気温 | |
---|---|---|---|---|
11.24 | 晴れ(稲子湯) | ガス(オーレン小屋) | -2度(稲子湯) | -7度(最低)(オーレン小屋) |
11.25 | 晴れ時々曇り(桜平) | ガス(オーレン小屋) | -1度(桜平) | -8度(最低)(オーレン小屋) |
持ち物
今回使用した持ち物は以下です。
山行記録
稲子湯(11.23)
14:40 稲子湯に到着しました。
電話で事前予約をしたところ、旅館の方が車で松原湖駅まで迎えにきてくれました。
とても対応がよく、親切な方でした。オーナーの方のように見えました。
風情がありますね。
部屋はこんな感じです。
一人だと広すぎてもったいないくらいですね。
明日の登山道入口を確認しました。
本沢温泉方面に向かうので、まずはみどり池ですね。ここからです。
これだけだとちょっと分かりませんが、天狗岳あたりでしょうか。
明日も天気になってくれるといいのですが。
夕暮れの稲子湯です。
いい感じです。
建物の中はこのような感じです。落ち着いていて安らぎます。
レトロですね。
食事は旬の食材が並んでいます。
ボリュームも十分でとても美味しかったです。
温泉はこのような雰囲気です。
さすがに旅館といった感じですね。山小屋ではなかなか体験できません。
稲子湯(11.24)
6:30 稲子湯からひとまずみどり池へ向けて出発しました。
出発の際に旅館の方からリンゴを頂きました。
(後のオーレン小屋でとても美味しく頂きました)
どうやら宿泊客は私一人だったようですが、松原湖駅まで車で迎えにきて頂いたり、至れり尽くせりでとても感謝しています。
7:00 みどり池入口まできました。
ここまではバスでもこれるようですね。
7:20 みどり池までの約1/3の地点です。
8:05 みどり池までの約2/3の地点です。
もうひと頑張りですね。
みどり池(しらびそ小屋)
8:30 みどり池(しらびそ小屋)に到着しました。
ここまでくると積雪が結構ありますね。
みどり池です。表面が凍り、雪が積もっています。
氷点下の気温なので当然ですね。
しらびそ小屋を後にします。
天気がよければここからは天狗岳が見えるはずです。
本沢温泉と中山峠の分枝です。
今回は本沢温泉から夏沢峠へ向かうので左へ進みます。
右へ行くと本沢温泉、左が小海線方面です。
右に曲がります。
10:00 本沢温泉の近くまで来ています。
夏沢峠へ向かいます。
夏沢峠
12:00 本沢温泉を通り、夏沢峠に到着しました。
本沢温泉を過ぎると傾斜が急にきつくなります。
積雪も今までと比較にならないほど多くなったため、かなり苦戦しました。(コースタイムで通常の倍)
足がガクガクの状態です。
ヒュッテ夏沢ですね。
晴れていればここからは硫黄岳の爆裂火口跡が見えるはずですが、本日はNGですね。
条件がよければ硫黄岳に挑戦したかったのですが、天候は最悪です。
通常であれば1時間ほどで山頂に到達するはずなので、残念ですが本日は断念します。
本日は一旦オーレン小屋まで行きます。
オーレン小屋
13:00 オーレン小屋のテント場に到着しました。
誰一人居ません。
ひとまずテントを設営しましたが、新設の雪が厚くフカフカで相当不安定です。
足で雪を踏み固め無理やり設置しました。
このような状況でテントを張るには何をするのが正解なんでしょうか。未だに分かっていません。
16:00 外が暗くなってきましたが、テントを張っているのは自分一人のみです。
稲子湯で頂いたリンゴを食べながら外を見ています。
この山奥でたった一人で一晩過ごすのはさすがにちょっと不安ですね。
それよりも、そもそもここに張っていていいのでしょうか?
外気は約氷点下7度。
テントのファスナーが凍り、開閉が困難になります。
バーナーでテント内を温めます。
これがあるのとないのではえらい違いです。
明日は天候が改善されれば硫黄岳を目指す予定です。
本日はここまでとなります。
オーレン小屋(11.25)
6:00 夜が明けました。
天気は相変わらずで、曇りなのかガスの中なのか分かりません。
2時間ほど待ちましたが天候が改善する気配はないですね。
寒さも厳しいので撤退することとします。
また次回再挑戦ですね。
登頂をあきらめて下山していると30分程で夏沢鉱泉が現れました。夏沢鉱泉は通年営業のようです。
夏沢鉱泉で宿泊すれば車で送迎してくれるそうですが、それ以外に夏沢鉱泉からの帰宅の交通手段がないようです。(恐らくタクシーを呼ぶしかないと思いますが、1万円近くかかる気がします)
夏沢鉱泉でもう一泊宿泊するか悩んでいたところ、自分と同様にオーレン小屋から下ってきた男性に声をかけられました。(オーレン小屋は自分しか居ないと思っていたら、冬季用に避難小屋として確保された場所があり、そこに宿泊されていた方のようです)
見ず知らずの私に「下山するならすぐ下の桜平に車があるのでいっしょに乗っていきますか?」
山に登る人は(全てではないですが)親切な方が多いです。
茅野駅まで車で送っていただきました。ありがとうございました。
今回の山旅はこれで終了です。
雪山の山頂は遠いですね。
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